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8月後半から9月にかけて10日間ほど
高野山→熊野→伊勢→富山へリサーチ&帰省を兼ねて出かけていた。

写真は、高野山で見かけた不思議な本屋。
しまっていたので入れなかったのだけどなにやら興味深いタイトルが。

神秘体験瞑想法って、なんだそれ??

ちなみに高野山では真言密教の阿字観という瞑想法にトライした。
梵字の「阿」とそれを包む月輪(がちりん)をじっと見つめながら、
恐れ多いながらも、私が大日如来になり、大日如来が私になる・・・
大日如来すなわち宇宙と一体化するための瞑想なのだが、
うむむ。付け焼刃1時間くらいじゃ
いつぞやかのデートの際に眺めた
海に浮かぶまんまるの月輪のことや
美味しそうな月餅のことしか、イメージできない。
煩悩だらけの私、なんとかして~

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壇上伽羅のそばで一休さん、発見。

その後、バスで護摩壇山を越えて紀伊田辺に向かったのだけど
そのときにやっと、今回の旅の裏テーマは平維盛だということに、気づく。

富山の倶利伽羅峠で戦いに敗れた平維盛は、
高野山へ行き、熊野、その後入水・・・といわれているのだが、
まさに私は今回高野山から熊野に行き、伊勢、そして
倶利伽羅峠のそばにある実家に帰ろうとしていた。

こんな風にいつも、私の旅はテーマがある。
終わってみると、だいたい3つくらいのテーマに
なることが多い。

1つ目は行く前になんとなく決めているもの。
これは、あまり偶然性には期待せず、
とりあえず、行くからには、見聞を広げようというもの。
今回でいうなら、プリミティブな日本の風景を見に行こうツアー。

2つ目は旅の最中に見つけるテーマ。
これは、ある程度、歴史などを予習すると
予定できるものだったりするけど
途中ではっと気づいたほうが、旅の感動は大きい。
反対に気づかないと旅に厚みが出ず、
寂しいので、少しくらいは興味のあるところを予習するとマル。
今回の場合は、和歌山県の歴史を広くつかんでいって
その中から現地で目についたストーリーを集めると
平家都落ちの地を逆戻りする旅がテーマだった模様。
こういうのを見つけていくのが得意になったのは
いつもストーリーを編んでいく
仕事をしているからかもしれないし、
もしかすると、得意だから、
仕事となっていったのかもしれない。

3つ目は旅が終わってからわかるテーマ。
これは、ちょっぴりスピリチュアルなことが多い。
旅が自分自身のガイドになるような、そんな感じ。
今回は熊野で自分史上最大の出来事に遭遇した。
必然としてこの時期にここに来ることになるよう
人生としてセットされていたのかのごとく。

それは内容が非常にプライベートなことなので
ここに書けないのが残念なのだけど、
(や、ほかもプライベートなことばかり書いているのだけど)
そのことが起きたことで
私は何かを手放す覚悟をしたと同時に自由になれた。
それらはその後、簡単には消え去らないもので
辛い挑戦が伴うからこそ、
あとに清々しさが残るのだと
人生の「理」のようなものを
熊野で感じた、とでも書いておこうかな。

一度、泳ぎを覚えると一生忘れない、そんな感じの経験だった。

くしくも、自宅に戻り、資料を見返すと
「熊野は、古くから魂の蘇りの地である」
と記されている。

不思議と、心に沿った時間を持ち
ありのままに動き続けていくと
土地にちなんだシンクロニシティが連続する。
エココロで不定期で書いている連載取材も、
その土地らしいアクシデントがいつも起こってしまうので
それをテーマに散文を書き連ねていくことにしている。

これは自身の心が開き、
能動的になったときにだけ遭遇する
旅のマジックなのかな、といつも思う。

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スピリチュアルジャーニー、
すなわち霊気やパワーを感じるためにいく旅ではなく、
いい気の流れる土地でさまざまな人や自然、文化に出会うことで、
自分自身を開いて新たな感覚を知る旅なり。

そういえば、今回は仕事としても
いいリサーチが出来たなあ。

キーワードは、気ままな個人旅だとしても
よきガイドに出会うこと。
今回は友人のツテで熊野で
素敵なガイドの方に出会えたからこそ
とても意味のある深い旅になったと思う。

実は、このガイドの方に会ってみるのが
熊野を訪れた目的でもあったのだけど。

せっかく時間とお金を使っていくのなら、
意味のある深い旅をしたい。
それならば、国内旅行でも、ガイドは大いに利用すべき、と
改めて思った旅なのでした。

ガイドブックはあくまでも情報をもらうもの。
よき現地ガイドに出会い、土地への入り口を開いてもらえると
本当にお金という対価以上のものを得られる。
人間同士の対話、自然との対話。
本の知識だけでは、それらは得られない。
「行って、見る」ということから一歩先に進んで
「土地とコミュニケーションをはかる」ところまで
いけるとその旅の思い出は、
きっと胸に深く刻まれることだろう。

無理にいろんな人と話さなくてもいいと思うけど
自分なりのコミュニケーションを
訪れた地域でとっていけば、いいのだと思う。

音楽だとか、食べ物だとか、歴史だとか、人だとか、
自分の興味のあるところから入っていけば
ちょっと進めばすべてにつながりがあることが見えてくる。

ちなみに、よきガイドは、いつだって臨機応変。
個々にあわせてカスタマイズが出来て
すべてマニュアル通りに進まないやり方が
よろしいかと私は思いまする。

せっかく聖地を旅するのなら、
謙虚に現地のガイドの言葉や
土地のあり様に触れて
風土から人生の理を学ぶのは、
いろんなセミナーに参加するよりも
そのへんの適当な生き方本を読むよりも
難しい哲学書を読むよりも
結果的におのれの旅の答えを探す近道だったりするのだ。

 

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全日空機内誌「翼の王国」9月号
Ceremony with flowers
インド・マイソール 花の香りに誘われて

diaries 10月号 3記事掲載
宇宙旅行はエコツアーだ。
そして、大地に還るー宇宙飛行士 秋山豊寛がたどりついた地球。
Earthー地球の中にartが見えるー(JAXAとの短期連載)

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