清々しい目線で、選ぶ。

あれれ。

気づいたら、もう4月が終わってしまう。
今年に入ってからセブ島に二度行き、台湾や国内各地を飛び回り、
花粉症に苦しんでいる間にいつの間にかゴールデンウィークを迎えていた。

おおう、なんたること!

仕事に追われている4月最終日、
私の部屋はかぐわしき森林浴(北海道下川町のモミ精油)の香りが広がっている。
気持ちは北海道へ行きながらもモルジブの思い出を書き起こし、
フィリピン人の友人と恋の相談のメールのやりとりなどをしながら
ふわりふわりと机の前で旅に出ている。

2013 4 フィリピン 642

さてさて、1ヶ月間滞在したセブ島から戻り2週間。
気温差の激しい移動ゆえに、さすがに帰ってきてから1週間は使い物にならなかったが、
ここしばらくジョギングをしたり、自転車に乗ったりしていたら、
体に油が回ってきたようで元気になり、新しい企画をいくつかスタートさせることができた。
このごろ、かかわるものは今まで仕事したものの総括のようなものばかりで
神様や自然、植物、食べ物、歴史、英語、外国、アート、観光などなど、
すべてがホリスティックにつながっているのを実感する。

2013 4 フィリピン 399

さて、フィリピンでは、仕事も何も考えずにぽかーんと訪れた場所で
衝撃的に素敵なアコモデーションに出会った。
セブ島から船で2時間ほどいった先にあるボホール島にある宿、

Marquis Sunrise Sunset Residentials Cottages

ここの、女主人ベッツィーが、肩の力が抜けていてとてもカッコイイのである。
この宿の素晴らしいところは、まず絶景の宿であるということ。
高台から海を見下ろす場所に崖上のプールがあり、その姿が美しい。
リゾートを知り尽くした旅人が肩肘張らずに
長く滞在するための場所として設計したように思える。

2013 4 フィリピン 636

フィリピン航空のフライトアテンダントとして
世界中で美味しい者を食べ歩いてきたベッツィーが
台所を預かるお姉さんたちに料理を教え、
このあたりでは珍しく、洗練された家庭料理が食べられる。

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オープンキッチンが潔いたたずまいで、常に清潔にされていた。
私たちが食べたなかで美味しかったのは朝どれのイカの墨で作ったイカスミのパスタや
バナナパンケーキ、マグロのエスカベッシュ、
青パパイヤのピクルスなどなど盛りだくさん。
どれも素材から調理法まで毎食前に話し合って決められたのもよかった。

2013 4 フィリピン 1585

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気になる価格は時期によって変わるが
ファミリーコテージに4人で3泊してひとり12000円(食事ヌキ)くらい。
お酒飲んで3食食べて〜〜となると多めに見て+10000円くらい。
なんだろう、このお得な価格!
しかもWi-Fiもつながる。
この眺望、価格、食事を考えるとのんびり1週間リゾートで
なんの気兼ねなく過ごしたい人向けの等身大のアコモデーションといえそう。
そうでなくともボホール島は三度行ってふたつの宿に泊まったがどちらも当たり宿だった。

ボホールはセブ島から船で2時間ほどの距離にあり、マニラから直行便もある。
関西からであれば、LCCでずいぶんと安く来れるのではないだろうか。
ダイビングやシュノーケリングつきアイランドホッピングなどのエクスカーションのほか
目が大きなお猿さんのターシャにポコポコとした丘が林立する姿が壮観なチョコレートヒルズなど観光スポット、
もちろんビーチエリアには豪華リゾートもあるので、ぜひ訪れてみてはいかがだろう。

そうそう、久しぶりに宣伝など。

現在発売中のOZマガジンの熊野古道ページを書いています。
熊野古道の難所、大雲、小雲取越を
古川編集長とともに時期をあけて二度歩き、
OZマガジンの読者向けの熊野の入り口として
コンパクトにまとめた内容を、ぜひご覧ください。
カメラマンの清永さんのさっぱりと冷めた、
それでいて清々しい写真がとてもいいです。

なので、あえて下手な素人写真は出さない(笑)。

清々しい感覚に出会うためには、
自身に清々しさがないと感じられないかもしれないなと思うこの頃であります。
爽やかな風を心と体全体に受けて、新陳代謝していこう〜。

ではでは、来月もよろしくお願いします。