6月の映画記録

6月は、ずっとスクリーンで観たかった映画が上映された当り月でした。

キネカ大森では、パトリック・スウェイジ生誕70年特集 『シティ・オブ・ジョイ』と『ダーティ・ダンシング』の名画座2本立て。旅先として惹かれてやまないコルカタの地の、旅人と地元の人たちの人間模様。

Bunkamura ル・シネマでは、『さらば、わが愛 覇王別姫』 。予約を取るのに夜中0時にWEB争奪戦。レスリー・チャンに釘付け。

『トップガン マーヴェリック』、『ベルファスト』、『瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと』は、どちらも映画館で観ることができて良かった。


『瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと』は、15年くらい前に『情熱大陸』取材で知り合ったディレクター中村裕さんの初監督作。

寂聴さんとは取材を通じて長く近しいご関係だったのは存じていましたが、おそらく、人生最後の恋のお相手でもあったのだなとスクリーンからのお二人の距離感から伝わってきました。人たらしな裕さんならではの寂聴さんの表情や言動に、罪な男!と思いつつ、下世話な想像をする人間にはわからないような深いつながりがそこにはあったのだろうなと想像しました。
何よりも、裕さんを前にした、寂聴さんの愛らしい表情がとても魅力的で。皆を叱咤激励する寂聴さんとはまた違う、自分の感情に向き合って生きようとする姿が現れています。

6月ももうすぐ終わり。梅雨も明け、夏本番。
近所のシネコヤで上映しているゴダール上映も行かねば。同じ作品を観ても、映画館だと体験の質が全く異なるから。
暗闇でスクリーンに集中して、別世界へ。