真夏のスコール。

20088_011

真夏の移動は、傘も持たずに、スコールとともに。

神戸・大阪・京都を移動した久々の三都物語は
夕暮れのスコールが気持ちよかった。

日常から離れているせいか
雨の落ちていくさまを眺める余裕があるらしい。
濡れながらビルの谷間をぴょんぴょんと跳ねるように
屋根を探しながら走り、
知らない街で、「ああ、雨って困りものですね」
なんて心にもないことを言いながら
行く先の知れない時間を楽しんだ。
・・・先を急ぐ必要がなかったから。

とはいっても、東京ではこの夏何度目かの
バケツをひっくり返したような大雨だったらしく
私はいつもそれを逃れていて、いまだ体験してはいない。

以前、住んでいたバンコクのスコールは
街中にもかかわらず、連日のように道路が水没して、
豚が流れていたことがあった
(おぼれ豚って料理の名前にありそうな)。

1階が冠水して、エレベーターが使用できないこともあったな。
当時、17Fに住んでいた私は、雷は近いし
下にも降りられないしで、
これはいったいどうしたものかと思いながら
部屋の外の稲妻をずっと眺めていた。

稲妻って、なぜ稲の妻なんだろうとか
どうでもいい疑問を思いながら。

今では水はけがよくなって
道路が冠水するほどひどいことはない、と
タイ人の知り合いが言っていたけど
確かに、タクシーがきれいになったのと
冠水がなくなったのは、比例するのかも。

このごろの私は、小さなことからでも、と
ストップ・ザ・温暖化を掲げて
チームNOエアコンを試みてみたけど
体力が消耗してしまい、まるで無理。

今日お会いした大学の環境学の先生は
エアコンが壊れて、そうしたくもないのに
NOエアコンだから、頭がぽうっとしてしまう・・・と嘆いていた。

温暖化の前に気候変動という問題もあり
個人の行動ではどうにもならないと知りつつも
自分の体のためにも、なるだけ冷房を使わない。

ずっと冷房を使わないOR高め温度設定にしていたら
冷房の場所に入ると体が寒い、と反応するようになった。

体は慣れていくものなのだ。
頭は、寒いほうがしゃっきりするけどね。

せめてもの、涼みの雨は
路面の濡れる匂いも含めて
懐かしい気分になって嬉しい。
けれども、夕立を通り越して
災害になるのでは困りもの。

こんな日は、寺院で
風を受けながらじっと座禅でも組み
暑さを忘れたいものですなー。

頭の中だけ、トリップ、トリップ。

☆お知らせ

旅仲間の写真家、arikoさんのエキジビションが
八ヶ岳山麓トラックスギャラリーでこの日曜から開催されます。

視覚とこころに水の恵みをもたらす涼旅へは、東京から約2時間。

http://www.eps4.comlink.ne.jp/~trax/3-exhibition/2008/exhibition2008.html