旅の思い出は、日常を彩る形のないお洒落。

ずっと書きたいと思っていた3月に行った欧州旅行の話。
震災やらなにやらで旅というモードでもなかったのでアップしていなかったのだが
ようやく旅に行ける人は行けるようになってきたし
元気な人はじょじょに元気をつけていかないと!ということで
旅の話をゆっくりと記してみることとします。

旅の始まりは、ニース。カーニバルに参加したかったの。

まずは、旅のスケジュールを。

「欧州自由区」というレイルヨーロッパとトルコ航空を旅の足に使うパッケージ商品を利用。

初めてイスタンブール経由でヨーロッパに向かった。
日頃から、スターアライアンスのマイレージを貯めている私にとって
ヨーロッパまでの長い旅路、マイルが貯まるのは嬉しいところ。

イスタンブール乗り換え(トランジットでイスタンブール1泊がついてくる)南仏のニースへ。
ニースでカーニバルを堪能し、TGV、電車に乗り継いで
トゥールーズ経由でキリスト教の聖地ルルド。
ルルドから電車に乗ってスペイン・バスク地方のサン・セバスティアンでまたカーニバル。
そこから夜行列車に乗ってスペインを横断してポルトガルの港町・リスボン、
長距離バスに乗って天空の街マルヴァオンへ-。

合計10日間たっぷりユーレイルパスを使って移動して、
美味しいものを食べ、楽しい人たちに出会い、土地の歴史、風土を堪能した旅。
以前、地中海周りで行った自転車旅でも胸がときめいたのは国境を越えることだったけど
EU圏内を往来するときの国境越えの感覚は島国日本では味わえない感覚なので
体験したことのない人には、陸路での移動をぜひおすすめしたい。

同時に、移動する土地土地にまつわる歴史の複雑さや
宗教・民族の文化背景を知ることで自分の小さな身の回りと大きな世界の間に
しっかりとつながりがあることを感じることができるんじゃないだろうか、とも思ったりする。

そういう意味ではイスタンブールは歴史的にみても
東洋と西洋の交差点ともいえる場所だから
アジアからヨーロッパに向かう途中で立ち寄れるのは興味深い。
私の場合は、「せっかく通るのにもったいない!」と
帰途はトランジットだけではなく、何泊か滞在してしまいました。

地中海まわりの歴史は、宗教戦争、民族闘争の繰り返し。
でもそのなかで昇華した文化もあって
一瞬一瞬過ぎている時間が歴史の積み重ねとなって
たとえば、大きな建築物などに残っていたりします。

今は博物館のアヤソフィア(イスタンブール)。東ローマ帝国時代はキリスト教の大聖堂→オスマン帝国時代にモスクに

15年前に訪れたときは、はあ~そうですかくらいにしか思わなかったのだけど
あちこち訪ね歩いたあとにここを訪れると
「コンスタンティノープルって ここだったの~!?」という感動が(笑)。

さて、次の回はニース、トゥールーズの話でも。

ニースにも、トゥールーズにも自転車専用道路と自転車貸し出しシステムがありました
街を旅すると気になるものは交通システム。フランスはニースにも、トゥールーズにも自転車専用道路と自転車貸出しがあります