海の日、逗子沖へ遊びに出かけた。
「海の近くに住んでいるんだから、カヤックはやっといたほうがいいですよ」と先日、石垣島のツアーガイドさんに言われた言葉が妙に腑に落ち、しばらく水に浸からずほこりまみれになった救命胴衣を着用して、海へ。
カヤックではないけどディンギーの帆を立てて逗子沖まで、風を味方にすいすいすすすいと渚を滑り、聖子ちゃんのデビュー曲「裸足の季節」を口ずさんだりして。わかりますかね、若い方は。
沖で遊ぶシーカヤックやSUPを横目に、自分は風を切る速さより、漕ぐ速度のほうが好きなのかもしれないなあと気づく。海上でも路上でも同じくして。
石垣島のツアーガイドのヤハタさんは、さまざまな視点からフィールドを掘り下げた語り口が素晴らしく、天候や風の様子を読みながら、臨機応変に、より安全に、面白いポイントへと誘ってくれました。
そのうち、ふだんインタビューに伺うような、いわゆる卓越した技能を持つ達人とお話している感覚がして、なんだかタダモノではないガイドさんに当たったもんだなと。
陸に上がって帰りがけ、ふとしたきっかけで、以前日本からオーストラリアまでシーカヤックで渡られた(!)海洋冒険家の八幡暁(やはたさとる)さんだということがわかり、納得。
おかげさまで、漕ぎ方をちょっと指南していただいただけでずいぶんと軽やかに漕ぎ進めるようになりました。翌日に行った西表島のサガリバナツアー(昨年に続きまた行ってしまった)ではベテランカヤッカーになった錯覚に陥るくらい。また、「ちゅらねしあ」のツアーに参加したいなあ。
写真は八幡さんが撮影してくださったもの。大変お世話になりました!
へたっぴシーカヤッカー、“海を歩く”感覚に目覚める。