無限蜜柑の記憶。

新潟の宿では、すでに雪囲いがされているらしい。

小学生の頃、蜜柑が一箱、廊下の寒いところに置かれたら、そろそろ雪が降るんだなと思っていた。

その昔、家族と住んでいた頃、蜜柑は箱買い。

学校から帰ってきてからすぐに、制服を着たまま蜜柑の段ボールへ直行。
段ボールを開けてひとつずつ下の方から
とって、こたつの中で食べるのが日課だった。
(箱の下にあるものから腐っていくから。
でもその終わりかけギリギリなところが美味しかったりする)

スカートの下の生足はひんやりと冷たくて、
こたつの中で寝ている犬を驚かせたりして。

木枯しが吹いて寒いというのに、朝、昼、夕、晩のほか友達の家など、あの頃は1日にいったい何個の蜜柑を食べていたんだろう?