久しぶりのお知らせです。
春を迎えてトラベルライティングから脚本のほうへ軸足を置いた生活を送るようになってきました。
目下、脳内は情報の編集、更新、新たな着眼点の発見などでぐるぐる。希望のあるもの、元気になるもの、観た後に違和感を抱けるもの、優しい気持ちになるもの、そんな感情の湧きあがる作品に携われるよう、励んでいます。
トラベルライターとしてのお仕事は、航空会社AIR DOの機内誌『rapora』4月搭載号第二特集を執筆しています。今回訪れたのは神戸。”六甲山の現在地”を取材させていただきました。
写真はtsukaoさん。地元出身の彼女の助力もあり、スムーズに取材を進めることができました。なぜか彼女と組むときはいつも晴れ。雨予報でも晴れ。思い返すと、取材を始めてから荒天となって撮影中止になることはほぼなかったと思うのですが、『ことりっぷマガジン』連載「暮らしと、旅と… 」や機内誌等で多く組んでいるtsukaoさんとはまるでジンクスのように晴ればかり。たとえ、スケジュールの関係で致し方なく雪予報の山地や台風予報の島に行ったとしても……!
コロナ以前から速いスピードで世の中が進化し、ここ数年で旅行の広報にまつわる環境や受け入れ側の体制、旅人の価値観が急激に変化しました。
20年近く旅を通して土地のこと、そこに住む人間や人と人の距離感、可能性などを求めてきましたが、今後は専門ジャンルとしての旅は横に置いて、伸び伸びと解放感にあふれた仕事の仕方をしていけたらと思っています。
険しいニュースの多い時代だからこそ、パレスチナ系アメリカ人文学研究者であるエドワード・サイードのいうところの「アマチュアリズム」を大切に。
肩の力を抜き、ゆったりと眉間を緩ませて、物事を見て触れてみよう。
今後も引き続き、温かなお付き合いを続けていただけましたら幸いです。