1月25日(木)日本エコツーリズム協会主催「エコツーカフェ」にて
これまで何度も足を運んでいるニュージーランドをテーマに
ニュージーランド政府観光局の矢島節子さんと一緒に
スライドトークショーをさせていただきました。
矢島さんがニュージーランド(以下NZ)への四季を通した旅の魅力や、
NZにおける観光業の品質認証システム、クオールマークについて話されたあとは私の番。
これまで行なった旅の様子をエピソードを交えながらスライドでお見せします。
ふだんは原稿を書き起こすとき見返す写真などを
人様にお見せするのは、ちょっぴり恥ずかしかったりします。
数年前の体験は写真がなく、お見苦しい点もあったかと思いますが…
この場を借りてお詫びいたします。
矢島さんと私が交互にスライドショーをしたあとはNZに関するクイズ会。
ふたりが話した内容から即興でクイズを出します。
お答えいただいた方にはマヌカハニーやマグカップをプレゼント!
会場のアサンテサーナカフェでは
体に嬉しい玄米のおむすびやお惣菜が出ました。
エコツーカフェは昨年に続き、二度目の登場になります。
ふだんは文章で旅先の魅力を伝えているのもあり、
話すほうは苦手な分野ではありますが、話すことで
なぜそのディスティネーションに魅力を感じているのか、
どうやってその土地で遊ぶと楽しいのか…ということを再確認できて
また現地に足を運びたくなります。
また、このような機会がありましたら
ぜひとも参加して、ディスティネーションの魅力を
掘り下げたいと思います。
NZもまだまだ話足りないほど面白いエピソードがあり、
用意したポッサムの毛皮でできたショールなど
小道具も出せぬままでありました(苦笑)。
当日にご紹介した内容はここにまとめておきますので
どうか次のご旅行の際の参考になさってください。
北島
サステイナブルツーリズムチャーターのある町、ケリケリ
ワイポウア・フォレスト
環境カオリスタ.netのコラムをご覧ください。
カウリの木をめぐる神秘のナイトツアーは
フットプリンツ・ワイポウアに参加しました。
ロード・オブ・ザ・リングのモルドールの舞台となったトンガリロ国立公園
南島
クジラで地域ツーリズムに取り組むカイコウラ
マールボロ地区のワイナリーサイクリング
右から、マールボロ地方のアルコール&カロリーオフワイン「INVIVO bella」と
「bella by Invivo Marlborough Rose」、
ネルソン生まれのヴィーガンワイン blacken brookのアートシリーズ「Shangri-La」。
アーティストが多く住むロハスな町、ネルソンらしい商品ですね。
こちらに詳細が載っていました。
また、日本エコツーリズム協会のホームページに当日の様子がアップされています。
ニュージーランドでは、これまで多くの現地着型ツアーに参加してきましたが、
ツアーに参加する、という旅行者側の能動的な消費アクションについては毎回の如く考えさせられます。
日本では、楽しい着型ツアーは増えてきましたが、
まだまだ内容が似たり寄ったりなものもあったりするのは事実。
オリジナルの物語を生み出すためにどうしたらいいのか、というのは
おのおのが地域の個性を生かすセンスを磨くことが重要なのかな、と思います。
となるとホリスティックに全体性を見て物事を捉えられる人材が必要なわけで、
そういったことは誰かが誰かに教えるものではなく、
ツアーに関わる本人がセンスと知識、経験で編み上げるものだったりします。
そして、私はそんなガイドさんに出会うと物凄く当たりくじを引いたような気持ちになります。
そういうガイドさんは勉強のために気になるツアーに参加して
内容やホスピタリティなどを学び続けていらっしゃる気がします。
また、エコツアーガイドという職業は
地域の自然を保全していくうえでも大切な役割を果たしています。
エコツアーは地域の自然に価値を見出して
経済&保全活動が生まれる「環」をつくる旅行のスタイル。
私は、ひとりで自由にめぐる旅が気楽でいいなと思っていたときに
取材でニュージーランドを訪れ、一歩進んで「旅」という経済の在り方を見つめるようになりました。
モノが飽和し、不景気も甚だしい時代に
旅行を選ぶ理由はなんでしょうか。
これからは安かろう、放っておきっぱなし
もしくは高かろう、サービス過剰ではなく、
知的好奇心を刺激する内容と金額のバランスを見て主体的に旅のかたちを選ぶことができる、「クオリティ・オブ・トラベル」が旅の主流になると思います。
それはすなわち「クオリティ・オブ・ライフ」にもつながることになるでしょう。
そういう意味では、今回お話したニュージーランドにおいてのエコツーリズムを含めた旅のスタイルは未来形です。
ツーリストと地域のものづくりや農業、地域おこしのイベントが、横つながりでゆるやかに連携しあえば、情報もまたそのように広がりをもって伝わっていくのではないでしょうか。
また、エコツアーに参加する方も堅苦しく考えずに、まずは一度、NZでツアーに参加してみてはいかが?
帰国して、体験したことが生活そのものの気づきに変わっていくときに初めて、エコツアーに参加した体験がじわりと効いてくるのを実感するかもしれません。
最後に、寒い中、お越しいただいた皆様
ならびにニュージーランド政府観光局の矢島さん、日本エコツーリズム協会の大久保さん、そしてインターンの皆様、本当にありがとうございました。
※2月19日に加筆・修正いたしました。