
2026年になりました。
昨年は、脚本と小説の仕事を始め、ライターとして一つ世界を広げた1年でした。
東武鉄道沿線で配布されている冊子『Monthly とーぶ』で昨年から続く連載小説「てむちゃん」は、この1月で13回目。
これまでは主人公・払田稲子(てむちゃん)の義姉、払田瑠璃の視点から語った物語でしたが、今年からは新たにてむちゃんの視点で物語は続きます。タイトルも「てむちゃん on the way」に。
登場人物相関図も作っていただきました。


埼玉県春日部市にある払田羽子板店の娘で金髪の元アイドル、周囲から掴みどころがないと思われつつも自分なりにひたむきに生きている
てむちゃんの成長を温かい目で見守っていただけると幸いです。
さて、ここからは近況報告。
ここ10年ほど、11月の終わりあたりから私の脳内は「おせち」に占拠されており、中でも故郷富山の郷土料理である「かぶらずし」作りへの情熱はダントツに高い割合を占めています。
かぶらずしは完成まで10日間ほどかかり、そこから熟れてちょうどいい味になるまでまた時間を要します。麹の種類、気温等が成否を決めるためレシピ通りにはうまくいかず、ある程度経験を積んで勘どころを掴むまでが難しい。
冬の日本海側の気候だから美味しくできるのもわかっているのだけど、どうしても自分で作れるようになってみたい、とヨーグルトメーカーで甘麹を作りはじめたのですが、手順を体得したかも、と実感したのが昨年のこと。
今年は12月初めに富山に帰省する機会があったため、かぶら寿しの素(さすがに北陸以外のスーパーでみたことがない)と2kg近いかぶらを購入し、エッサホイサと神奈川の自宅に持ち帰りました。






と、そんなことんなで今季はすでに3回漬け込み済み。かぶを大根に変え、サーモンをしめ鯖に変え……と色々と試し、お正月を迎えたわけであります。
やはり、北陸の材料で作ったものは甘くて美味しい。クセが少ない。
でも、友人たちはこちらで手に入る材料で作ったものの方が好みだと言います。
ということは、富山のほんまもんの味にこだわる必要はないのかも!
実のところ、ここまで辿りつくまで長い道のりでした。
麹をゆるく作りすぎたりかぶがしょっぱすぎたり、麹がうまく熟れてくれなかったりとたくさん失敗しました。
どのレシピを信じていいか分からず途方に暮れたことも。工程毎の重石の圧の調整、温度管理も重要で、レシピどおりにはなかなかいかない。完成してから数日後の元旦に一番熟れておいしくなるためには、と毎年末、1度きりの失敗できない挑戦が続いていました。
でも、もう大丈夫。
暖かい太平洋側の気温で作っても美味しいかぶら寿しの手順は体得したはず。
全て無駄にせず、食べるのに付き合ってくれた家人友人隣人に感謝!

スケジュール管理を楽しむ世界

秋田から持ち帰ってきたハタハタ寿しも
料理中はオーディオブックで小説『Butter』を聴きながら。
耳から入ってくる人間ドラマと自分の行為がどことなく重なり、自虐的な気持ちになりながら料理をする快感といったら……締めにはバターをたっぷり使って鶏レバーパテを作りました。
昨年は2本の脚本を書く機会に恵まれ、またドラマの企画等にも参加させていただきました。
今年も、さまざまな視点を想像しながら物語を紡いでいきます。
受け入れてくださる方に大切な時間を使っていただけるようなもの、心に残していただけるようなものであるよう最後の最後まで諦めず、しぶとく考えていきたいと思います。
かぶら寿し作りのように、経験が身体にしみこんでいるはず。
どうぞ本年もよろしくお願いいたします。