Rimg0266 先週のラジオ出演ではっと気づいたこと。

生放送では、いざ、というとき
まったく用意がされていない言葉が出るものだ。

たとえば、スペインの旅はどうでしたか?
と聞かれれば、

意外ときつかった、と答え、

どのあたりが印象的でしたか?
と聞かれれば

途中で自転車が壊れて大変だった、と答える。

はてまた、最近行かれた国の中で
印象に残っているところは?
と聞かれれば

これまでの自然取材の中で
唯一奇跡が起こってくれなかった
オーロラ撮影での寝不足のことについて
オチのない話をつらつらと話してしまう。

・・・

・・・・・・

これって、どうなんだろう(苦笑)。

取材や旅で面白かったことは山ほどあるのに
いざというときに苦しかった(そしてなんとか乗り越えた)
思い出ばかりが出てくるなんて。

ラジオを聴いてくれた友人からは
「インドから帰ってきたとき
あんなに面白い話をしてくれたのに
今回、あの話が出てこなかったのはなぜ。
もっと楽しい旅の話があるはずなのに」
と感想を言われる・・・。

ふだんインタビューをするときに
インタビュイーとのやりとりでは
「用意をしていない突発的な答えに本音あり」
が鉄則なのだが
今回のラジオを聴くと、
旅の楽しさを伝える仕事ながら、
旅って大変、私、大変なのが好きなのーと
Mっぷりをさらしているようにとれた。

旅取材に慣れてくると
だいたいこの辺でこういうことが起きるな、という
予想はできるようになってくる。
そういう意味ではリスクやストーリーの
先読みができるのはプロとして当たり前のこと、
必須項目である。

ただ、リスクを避けたスケジュール通りに乗っていると
なんだか人間が退化したような気になってしまい、
そのうち、想定外のことが起こりやすいような
行動を無意識に心がけるようになってくる。

例えば、自転車旅行未経験で
体力もないのにも関わらず
海外で走ってみること。それも長距離に
果敢にも挑戦してみたり、

インド出発2日前に
湯たんぽで重症の低温ヤケドを負ってしまい
医者に「これでインドに行ったら、僕はもうキミを診ない!」
といわれたのにもかかわらず
インドに出かけてみたり、→だって仕事だし

足のつかないところでは泳げないのに、
イルカと戯れる体験ツアー取材のために
超冷たい&荒波の初春の海に飛び込んだり・・・。

ひとりで行くときはまあいいとして
一緒に行った相手&受け入れ先は
とても困惑&迷惑していただろう。

大変自慢をしたいわけではないけど
おそらく、大変な状況が好きなのだ。
(一応、生命にかかわる状況については
鋭く、素早く察知して避けるようにしているのだけど)

よって、どんなに楽しい旅でも
目的を効率的、かつパーフェクトに達成すればするほど
そちらの記憶は早く忘れ去ってしまう。

みなさんも、そんな経験はありませんか?

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ぶらぶら散歩の途中で出会うハプニング。

人と関われば、もっと楽しい。
ガツーンと自分が壊れて
また再生できれば、それも良し。

これが旅の醍醐味、ひいては人生の味わいなのかなあと
ぼんやり思ってみたりして。

写真
モロッコにて。女性とみるやいなや
華麗なる技でサービスしてくれた。
生のミントたっぷりのミントティー、
美味しかった!

このワザ、家に帰って挑戦してみよう、と
そのときだけ思ってみた。

TOP写真は、マドリードにて。
再生紙トイレットペーパーと地下鉄の風で
子どもたちの遊び場作り。
そのアイデアは面白いのだけど
エコなんだか、なんなんだか(笑)!?